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《みことば》 「光」
《聖  書》 ルカによる福音書 1・57〜66、80

洗礼者ヨハネの誕生

 ルカによる福音書には、イエスん誕生について書く前に、洗礼者ヨハネの誕生のことが書かれています。ザカリアはユダヤの祭司でした。その妻のエリザベトは年をとっていましたが、子供ができないで苦しんでいました。でも、子供ができないということで軽蔑されていたエリザベトに、神の使いによりなぐさめの予告が告げられます。
 しかし、ザカリアはその言葉を信じなかったので、口がきけなくなっていました。洗礼者ヨハネの誕生物語の中で、ザカリアは聖霊に満たされ次ぎのように預言しています。
 「これは我らの神の憐れみの心による。
この憐れみによって、
高い所からあけぼのの光が我らを訪れ、
暗闇と死の陰に座している者たちを照らし、
我らの歩みを平和に導く。」(1・78、79)

 洗礼者ヨハネの誕生は、夜がすぎて夜明けが来るように、暗闇の中に住んでいる人々に光をもたらしました。ユダヤの社会では、子供がたくさん産まれることは、神の祝福のしるしとされていました。だから、子供を産むことのでない人は、のろわれた人とみなされていました。年をとったザカリアにしても、エリザベトの苦しみをやわらげることはできなかったのです。
 力のない人や、圧迫されている人にとって、神が救いの光であることをこの物語は強く訴えています。「光」は、救いについて考える時、一番わかりやすいしるしです。一日中いつも光に照らされているわけではなく、光のない夜もあります。しかし、時間がたてば、必ず夜が明けることを私たちは信じています。

洗礼者聖ヨハネの誕生の祭日(瀧野正三郎)
[こじか1979.6.24号掲載文を加筆修正]

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