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《みことば》 「イエス」
《聖  書》 ルカによる福音書 1:26-38

イエス

 「イエス」はヘブライ語「ヨシュア」のギリシャ語の発音です。ヘブライ語で、「主が救われる」、「主は救い」という意味があります。「ヨシュア」はユダヤ人の間でもっとも広く用いられていた、きわめて普通の名前でした。
 旧約聖書の「ヨシュア記」では、モーセの後継者として、イスラエルの民を約束の地に導いた者として、その活躍が伝えられています。ヨシュアはモーセと共に、シナイでの契約に立ち合い、約束された土地に入ってから、シケムで契約を更新しています。

すべての人々の救い主

 ダビデ王が主のために神殿を建てようとした時、主は預言者ナタンに告げられています。「主がダビデの子孫のために家を建てる」と(サムエル記下7:1ー16)。イエスの降誕を迎えるにあたって、私たちは何をすべきなのでしょうか。ダビデのように、自分たちの主を自分の手元に置く必要はないのです。むしろ、主はすべての人々にとって救いとならなければなりません。イエスの誕生は、限られた人々だけの喜びではなく、すべての人々にとっての喜びなのです。
 「イエス」という呼び名を通して、私たちの信仰が、身内だけのなぐさめの信仰ではなく、すべての人々に開かれた信仰となるように、いつも新たな気持ちを持ち続けることができるようにしましょう。

待降節第4主日B年(瀧野正三郎)

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