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《みことば》 「幼子」
《聖  書》 ルカによる福音書 2:22-40

幼子イエス

 イエスが幼子として生まれたことには重要な意味が含まれています。幼子は無力であり、誰かの助けがなくては生きていけません。私たちが神の子としてのイエスを考える時、私たちとは違う特別な方というイメージがあります。しかし、実際にはイエスは私たちと同じ姿で生まれました。イエスはガリラヤのナザレで、ヨゼフとマリアのもとで育てられ、成長していきます。
 子どもたちがだんだんと成長していくことは誰でもが知っていることであり、自分自身の経験してきたことでもあります。幼子の姿で生まれ、成長されたイエスのことを考えながら、私たちの信仰生活も同じように成長していくことを考えてみる必要があります。

アブラハムの信仰

 そのため、アブラハムのことを考えることは、私たちの信仰生活にとってとても大事なことです。聖書の記事によりますと、アブラハムは神からの呼びかけに答えて、行動したと伝えられています。しかし、実際には、始めは何もわからずに行動し、その結果が出てから、後で振り返って見て、それが神の呼びかけだったと考えたのです。
 つまり、アブラハムも始めから信仰を持っていたのではなく、いろんな出来事を経験するなかで成長し、信仰を確かなものとしていったのです。
 このように、誰でも始めから完成された人はいません。いろんな経験を通して成長していけるのです。イエスが成長されていく姿を通して、私たちも信仰の歩みを今後も続けていくことが大切なのです。

聖家族の祝日B年(瀧野正三郎)

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