<ふりがなつき「PDF」ダウンロードできます>

《みことば》 「奉仕者」
《聖  書》 使徒言行録 6:1-7

 イエスの死後まもなく、弟子たちの集りによって教会が設立されました。しかし、弟子たちはまだユダヤ教の枠内にとどまっていて、一般のユダヤ人と同じく、エルサレムにある神殿に参っていました。ぺトロや他の使徒たちも、神殿を中心にして宣教活動をしていました。
 聖書の中には、イエスの弟子として、「十二人」や、「使徒」や、「弟子」といった表現がみられます。これらの言葉は、それぞれの含みをもって語られています。
 十二使徒の役割については、ユダの代りに、マティアを選ぶにあたっての条件が、聖書に伝えられています。
 「主イエスがわたしたちと共に生活されていた間、つまり、ヨハネの洗礼のときから始まって、わたしたちを離れて天に上げられた日まで、いつも一緒にいた者の中からだれか一人が、わたしたちに加わって、主の復活の証人になるべきです。」(使徒言行録1:21-22)
 十二使徒の役割は、主の復活の証人として、祈りと御言葉の奉仕に専念する事なのです。
 エルサレムにおけるキリスト教会にも、ギリシャ語を話すユダヤ人の数が増えるにつれて、いろいろと問題が起こってきました。そこで、人々の食事の世話をするために、ステファノたち七人が選ばれました。
 教会が大きくなればなるほど、それぞれ分担して奉仕する事の必要性がでてくるのです。それぞれ自分の奉仕する場がどこであるかを考え、それぞれの場で自分たちの役割を果たしていきましょう。

復活節第5主日A年第1朗読(瀧野正三郎)

inserted by FC2 system