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《みことば》 「時」
《聖  書》 ルカによる福音書 12・35〜40

平和旬間

 1982年より平和旬間が日本のカトリック教会の行事として毎年行なわれています。
 その趣旨は「福音の精神に根ざし、キリストの教える真理・自由・愛・正義に支えられた社会の実現に努力する」ことにあります。
 第2バチカン公会議の現代世界憲章第5章では、平和の推進について述べています。「平和は永久に獲得されたものではなく、絶えず建設すべきものである。そのうえ人間の意志は弱く、罪によって傷つけられているため、平和獲得のためには各自が絶えず激情を押え、正当な権力による警戒が必要である。しかし、それだけでは十分ではない。個人の善が安全に確保され、人々が精神と才能の富を信頼をもって互いに自発的に交流し合わなければ、地上に平和が獲得できない。他人と他国民およびかれらの品位とを尊重する確固たる意志、また兄弟愛の努力と実践は、平和建設のために絶対必要である。」(78)。

 「人の子は思いがけない時に来るから、用意していなさい」というイエスの呼びかけは、今の時を大切に過ごしなさいという呼びかけでもあります。
 あとから振り返って、あの時もっと注意していれば戦争は起こらなかったのにと思っても、もう遅いのです。
 今、私たちが毎日の生活の中で起こっているできごとに注意を向け、一人一人の人間が大切にされ、お互いを尊重しあって生きているか、知らないうちに人を無視していないか常に確かめていく必要があるのです。

年間第19主日C年(瀧野正三郎)

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