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《みことば》 「助け」
《聖  書》 マタイによる福音書 14:22-33

助け

 聖書において「助け」は、主からの救いを述べる重要な言葉です。とくに詩編(27:9,118:7他)では主への深い信頼を述べる時に使われています。詩編は昔のイスラエルの人たちが自分たちの体験から信仰を表明した祈りです。歴史の過程の中で、そのつどそのつど働きかけられる神への答えが、この詩編の祈りです。今私たちがこの詩編を祈るのも、ただ過去のイスラエルの人たちの信仰を繰り返すだけでなく、今も私たちの中に働いて、常に助けを与えてくださる神への信頼を深めるためなのです。
 聖書において「助け手」という言葉は普通神に使われていますが、創世記2章では女性にも使っています。ここでは、女性が男と同等に、男と女が一つになるように造られた事を意味しています。
 「助け」について語る時、神からの助けだけでなく、お互いの助け合いも忘れてはなりません。男と女が一つになるという事もこの意味が込められています。人は一人では何もできないのです。どうしても助けが必要です。神からの助けだけでなく、人間同士の助け合いも含まれます。神が歴史を通して働かれる場合、人を通して働かれます。

平和旬間

 1981年教皇ヨハネ・パウロ2世は広島での「平和アピール」で、「過去を振り返ることは、将来に対する責任をになうことです」と言われました。戦争を振り返り、平和を思うとき、平和は単なる展望ではなく、具体的な行動でなければなりません。日本の司教団は1982年より8月6日から15日までの10日間を「平和旬間」と定めました。
 平和旬間にあたり、どうしたら子どもたちに平和な未来を贈ることができるかを考えてみましょう。

年間第19主日A年(瀧野正三郎)
[こじか1975.10.5号掲載文を加筆修正]

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