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《みことば》 「土台」
《聖  書》 マタイによる福音書7:21-27

土台

 土台は、聖書では「土台」、「基」、「礎」と訳されています。岩波版旧約聖書翻訳委員会訳では、「岩の上に礎を据えていたからである。」と、又、イザヤ書28:16では、「見よ、わたしはシオンに、一つの石を礎として置く。」と訳されています。
 イエスが「岩の上に自分の家を建てた」という表現を使われたのは、当時の家屋の建てかたに関係しています。キリスト新聞社発行の新聖書大辞典の「基」の項では、「パレスチナにおける古代の家屋は概して日乾れんがを用いて建てたもので、その基礎になる部分は大きな石を並べて土台とした。ヘレニズム時代になると、家屋の沈下を防止するために土を岩盤まで掘り下げて基礎を置くようになった。」と説明されています。
 「み言葉を聞いて行う者」とは、み言葉を聞くことにより自分の生活を振り返り、改めるべきことがあれば、改めようとする人のことです。

教会の土台

 教会の土台は、キリスト、あるいは使徒や預言者と言われています。
 一コリント3:11では、「イエス・キリストという既に据えられている土台を無視して、だれもほかの土台を据えることはできません」と表現され、私たちは「神の神殿」であると説明されています。私たちの土台はイエス・キリストであり、力を合わせて神のために働くことが必要なのです。
 さらに、エフェソ2:19-20では、「あなたがたは聖なる民に属する者、神の家族であり、使徒や預言者という土台の上に建てられています。そのかなめ石はキリスト・イエス御自身です。」と説明されています。私たちはキリスト・イエスにおいて一つにまとめられています。

年間第9主日A年(瀧野正三郎)

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