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《みことば》 「自己刷新」
《聖  書》 ルカによる福音書 6:39-45

刷新

 「刷新」という言葉が、第二バチカン公会議(1962年〜1965年)の公文書に登場した頃は、カトリック教会の合言葉のように使われていました。
 最初に発表された「典礼憲章」(1963年)により典礼刷新はすすめられました。「教会憲章」(1964年)では『教会の位階制度』の前に『神の民』の章を設け、神の民の司祭職の重要性を強調しました。最後に発表された「現代世界憲章」(1965年)では『現代人の喜びと希望、悲しみと苦しみ、特に、貧しい人々とすべて苦しんでいる人々のものは、キリストの弟子たちの喜びと希望、悲しみと苦しみでもある。真に人間的な事がらで、キリストの弟子たちの心に反響を呼び起こさないものは一つもない』と説明されています。

自己刷新

 典礼や制度が刷新されたとしても、一人一人の自己刷新が必要です。そのためには、まず自分を見つめることが大切です。他人の事を批判する前に、自分の事を良く見て調べる必要があります。
 見るために必要な心は、探す心・習う心です。このままでいいという考えではなく、常に新たになろうとする意志、他人から学ぼうとする意志が必要です。
 又、現状に対する判断も必要です。正しい判断を下すためには、聖書に基づいた福音的価値観を身につける必要があります。一般社会の価値観ではなく、福音的価値観に基づいて人間として成長できるようになるためには、お互いの助けが必要となります。

年間第8主日C年(瀧野正三郎)

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